高学年の2023年度1学期のテーマは「ひとはみな自由 ~こども基本法~」。
この4月から施行される、こどもの権利について定めた日本初の法律です。
でも、法律ってなんだか難しそう…
ということで、兵庫県ユニセフ協会で理事もされている日野健太郎さんをゲストにお呼びして、こども基本法や子どもの権利条約の話をメインにお話を聞きました。
じゃんけん大会で雰囲気があたたまったら、いよいよ本題へ。
「子どもの権利としてふさわしいものと思うものに手をあげてください」
【すべての子どもは大人とおなじように一人の人間であり、人権をもっている】
【子どもは義務や責任を果たすことで権利を行使することができる】
【子どもは自分と関わりあるすべての事について意見を表明でき、その意見は正当に重視される】
【子どもは遊んだり、休んだりする権利をもっている】
などなど…
みんなが手をあげるものもあれば、ばらばらと割れるものもありました。
実際はどうなのでしょうか。また、現実はそうなっているのでしょうか…
次に、こども基本法の位置づけやできた背景などを4~6年生でもわかるように簡単に説明をしてくれました。
障がい者、女性と社会的に立場の弱かった人たちの権利を守る法律ができてきて、やっとこどもの権利を守る法律ができたけど、どうしてこんなにも時間がかかったのか…
声をあげないと変わっていかない。でも、立場の弱い人が声をあげるのは困難。
声をあげる人と、そこに気づける人が増えていくことで、こういったことが少しずつ変わっていくのかもしれません。
そして、子どもの権利条約をもとに、グループ分けや守られていないと思う権利を選ぶことを通して、どんな権利があるのかを学びました。
自分はどの権利が大切だと思うか、権利がなくなったらどうなってしまうのか…こどもたちは楽しみながらも真剣に考えていました。
最後に、あるCMをみんなで見ました。
https://www.youtube.com/watch?v=r1Bic3Go2dY&t=20s
いかにこどもたちが親の思いをくみ取って選択をしているのかがよくわかります。
本当に、自分の意思で、自分で決めるというのは、思っている以上に難しいことなのかもしれません。
自分で決めるということを大事にしたうえで、権利と権利のぶつかりが起きた時に、対話をしていけるような、お互いの権利を尊重する社会にしていくことが大切だなと思いました。
日野さん、ありがとうございました。